2026年第2四半期のファミリーオフィス資産運用の現状

CNBCとAddeparが共同で作成する「CNBC Family Office Portfolio Tracker」によると、シングル・ファミリーオフィスの平均ポートフォリオに占める上場株式の比率は、2026年第1四半期の34%から第2四半期には37%へ上昇した。一方、非上場資産と不動産の比率は低下している。これは、株価上昇、非上場資産の評価減、評価時点のずれなどの複合要因の結果であるが、リバランスの判断なども影響している。CNBCとAddeparが作成するCNBC Family Office Portfolio Trackerによる、ファミリーオフィスの資産運用の実態調査の結果について解説します。

株式比率は34%から37%へ上昇

CNBCとAddeparが作成するCNBC Family Office Portfolio Trackerによる調査は、Addepar上の650以上のファミリーオフィス、約1.4兆ドルの匿名化・集約ポートフォリオを対象となっています。一般的なファミリーオフィス調査がアンケート回答に基づくのに対し、この調査は匿名化・集約された実際のポートフォリオデータを利用している点が特徴です。ただし、対象はAddeparの利用者であり、世界中のファミリーオフィス全体を無作為抽出した統計ではありません。

2026年第2四半期末の上場株式比率は37%となり、第1四半期の34%から3ポイント上昇しました。AddeparのEric Poirier CEOは、前四半期比でこれほど大きく上場株式比率が動いたのは過去3~4年で最大となっており、AI関連銘柄への関心が背景にあると説明されています。保有するファミリーオフィスの割合が高かった銘柄はMicrosoft 77%、Amazon 76%、Alphabet 76%、Apple 70%、Nvidia 69%でした。各銘柄のポートフォリオでの保有比率は様々で投資額や集中度までは分かりませんが、多くのファミリーオフィスでAI関連銘柄が幅広く保有されていることが伺われます。

2026年第2四半期の平均資産配分

資産区分比率資産区分比率上場株式37.0%非上場企業15.0%現金9.1%債券8.2%不動産7.5%ヘッジファンド7.0%その他オルタナティブ6.2%プライベートエクイティ5.8%ベンチャーキャピタル2.5%プライベートクレジット0.9%プライベート実物資産0.5%プライベート不動産0.2%

出所 CNBCおよびAddepar . . .

目次

  1. 株式比率は34%から37%へ上昇
  2. 2026年第2四半期の平均資産配分
  3. 資産構成比率の変化は売買だけで生じているわけでない
  4. 非上場資産評価減の背景
  5. 運用成績は評価方法で見え方が変わることには注意が必要
  6. 実務上の確認事項
  7. 出典

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